いしい歯科ロゴ
いしい歯科
あなたとお子さまの“これから”に寄り添う歯科医院

 

初めての方の予約はこちらから。

tel 0143−44−3367
住所 北海道室蘭市東町2丁目22−6
問診票ダウンロード

なぜ今「口腔機能発達不全症」が注目されているのか?

最近、「ぽかん口」「舌がいつも下にある」「口呼吸が多い」といった子どもが増えていることをご存じですか?
以前は“ただのクセ”として見過ごされていたこれらの症状は、実は**「口腔機能発達不全症(こうくうきのう はったつふぜんしょう)」**と呼ばれ、
子どもの歯並び・呼吸・発音・食べ方に大きな影響を与えることが明らかになってきました。
この疾患は近年ようやく保険での対応が認められ、全国的に注目されはじめている「新しい疾患概念」です。
つまり、「昔は知られていなかったけれど、本当はずっとあった問題」でもあるのです。
口腔機能発達不全症のまま成長してしまうと、機能不全のまま大人になってしまいます。しっかり成長をフォローしていくことで理想的な歯並び・呼吸・発音・食べ方に近づけていく狙いがあります。

口腔機能発達不全症とは?

口腔機能発達不全症とは、簡単に言えば「お口の機能がうまく育っていない状態」です。

  • 食べる

  • 飲み込む

  • 話す

  • 呼吸する

  • 唇を閉じる

などの基本的なお口の働きが、年齢に応じて十分に発達していないときに診断されます。
特に3歳〜小学校中学年ごろは、発達の遅れが表れやすく、同時にリカバリーも効きやすい大切な時期です。

こんな様子はありませんか?

  • いつも口が開いている(ぽかん口)

  • 舌が下の前歯の裏にくっついている

  • 「くちゃくちゃ」と音を立てて食べる

  • 食べるのが遅い/すぐに飲み込んでしまう

  • 「さ行・た行」の発音がはっきりしない

  • 鼻づまりがなくても口呼吸している

  • 寝ているときにいびきをかく

一つでも思い当たることがあれば、口腔機能発達不全症のサインかもしれません。

なぜ見逃すと怖いのか?

この疾患の怖いところは、「日常の中で見逃されやすい」ことです。
見た目には元気で、むし歯もなく、食事もしている。けれど、
実は【飲み込みの方法が違う】【呼吸が口から】【舌の位置が間違っている】というケースがたくさんあります。
そしてこれを放置していると、次のようなリスクにつながります:

  • 顎の成長がゆがみ、歯並びが悪化する

  • 口呼吸が習慣化し、風邪・アレルギーを繰り返す

  • 食べ方や発音にクセがつき、自信のなさやストレスに

  • 飲み込みが未熟で、将来的な嚥下障害の土台に

成長の“伸びしろ”がある時期にしかアプローチできない問題もあるため、早めの評価がとても大切です。

いしい歯科での取り組み(おうち矯正とMFTのページはこちら

いしい歯科では、以下のような流れで評価とサポートを行っています。

【1】初回評価(保険対応可)

  • 舌圧測定

  • 口唇閉鎖力測定(リットレメーター)

  • 嚥下・発音・呼吸のチェック

  • 口腔内写真・診察・保護者への問診

【2】個別トレーニング(MFT)と生活アドバイス

  • ご家庭でできるホームワーク指導

  • 呼吸・姿勢・舌の位置のトレーニング

  • 必要に応じて助産師・保育士との連携

【3】月1回のフォローと記録

  • 成長に合わせて内容を更新

  • 保護者と一緒に振り返り

保険の適用が可能な場合は、「口腔機能発達不全症」としてしっかり記録・報告したうえで進めていきます。

今もお子さんは成長しています

お子さんの成長は一日一日が大切です。
「ちょっと気になるけど様子を見ようかな…」ではなく、
今できることから始めてあげることが、将来の大きな安心につながります。
まずはお気軽にご相談ください。