歯科ユニットウォーターライン除菌装置『ポセイドン』
歯科医院では多くの場面で水が使われるため、その水もキレイで衛生的であるべきです。
しかし、その治療用のお水がとても汚れている事実をご存知でしょうか?
特別な対策をしなければ、飲用できる水道水の基準の数十倍から数千倍の細菌(弱毒性)が検出されています。歯科ユニットから出るうがい用の水や歯を削った水がこれに当たるのです。
器具を医科のレベルに合わせて高水準の滅菌システムで滅菌することはとても大事です。しかし歯科は医科と違い治療に水を多く使います。
歯科医院で治療する『むし歯』も『歯周病』も原因は細菌なのに、治療を受けながら別の菌をもらうのでは本末転倒と言えますし、せっかく器具を滅菌しているのに治療に使う水が汚れていていいのでしょうか。
なぜ、歯科医院の治療水がこんなに汚れるのか。
実は夜間や休診日の間に、診療台の中で水が滞留することが、菌の繁殖の原因なのです。こういった汚れは目にすることができないので、対策が採れていないのが実情です。また保険診療が多い日本ではこのような治療に関わらないインフラの整備は難しいそうです。
当院では、治療に使用する全ての水に除菌ウォーターラインポセイドンを通した水を使用し、『器具の滅菌だけではなく水も安全な環境で、安心して治療を受けていただく』ことを第一に考えています。
ポセイドン特徴
- ・院内全ての給水管内を除菌、殺菌します。
- ・治療時の水はかなりクリーンなものとなります。
- ・治療時の水自体に強い殺菌力を有します。
- ・院内感染対策として強力な効果を発揮します。
ポセイドンの必要性
1990年代より、歯科ユニットの給水管内に形成される『バイオフィルムによる汚染』が注目されるようになりました。
バイオフィルムによる汚染がなぜ歯科ユニットの給水管内で起こるのか、考えられる原因としましては 夜間、歯科ユニットの給水系チューブ内の残留塩素が減少してしまうため、水道水が本来有している塩素がなくなり そのため、細菌が急激に増殖してバイオフィルムを形成するとおもに考えられております。
日本では、ようやく平成19年に水道水質基準について、水質管理目標設定項目の見直しがあり水質管理目標設定項目に 従属栄養細菌が追加されることとなりましたが、その目標値は、「1mlの検水で形成される集落数が2,000以下(暫定)」となってます。
現状では多くの歯科ユニットにおいて、水質管理目標設定項目の目標値を大幅に上回る従属栄養細菌が検出されています。
こういった現状に対し、残留塩素濃度を補正し歯科ユニット給水管内の衛生環境をサポートさせていただきます。
ポセイドンの仕組み
センサーが水の流れを感知、電解槽に通電します。
水中に含まれる塩素イオン(Cl– )が電解により 塩素(Cl2 )に変化、Cl2 はすぐに水と反応し、次亜塩素酸(HClO)や次亜塩素酸イオン(ClO–)(=残留塩素)に変化し残留塩素濃度を補正します。
残留塩素上昇により微生物の繁殖を抑制されます。
Cl2+2OH–→Cl–+ClO–+H2O
Cl2+H2O→HClO+Cl–+H+
※「次亜塩素酸(HClO)」、「次亜塩素酸イオン(ClO–)」が抑制効果を発揮します。