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住所 北海道室蘭市東町2丁目22−6

歯周病治療で長く噛める歯を

 

歯周病とは

  • 歯周病は口の中の細菌によって歯を支えている骨が溶けてしまう骨の病気です。自覚症状が少なく、あまり大きな症状がなく進行することがあるために気づきにくいといった特徴があるのですが、実際に歯周病はギネスブックにも認定されている『人類史上最も感染者の多い感染症』なのです。
  • 歯がグラグラして物が噛みづらくなり、進行すると歯が抜けてします深刻な病です。しかし歯周病は単に口腔内の病気というわけではありません。この細菌が歯茎から血管の中に入り他の臓器にまで影響を及ぼす非常に恐ろしい感染症です。
  • 日本では歯を失う原因の半数程度がこの歯周病であると言われており、成人の8割もの人がかかっているといわれています。この調査結果からも、多くの人々が歯周病に危機感を持っていない事が読みとれます。


 歯周病が疑われる症状があります

歯周病の進行は痛みがなく気がつきにくいことが多いですが、進行してくると様々な症状となって顔を出してくることがあります。以下の事で思い当たることがあったなら、歯周病を疑い一度検査してみてはいかがでしょうか。
 
 

 歯周病の病態はざまざまです。

 

歯周病と全身の関わり

  • 歯周病菌が口の中の血管から入り込りこみ全身へと流れていきます。この細菌により体内の様々なところで炎症が起きます。
  • 動脈硬化や心疾患などのリスクが上がります。炎症を誘発する物質が全身の血管壁に作用し組織の破壊や修復が行われるためです。
  • 糖尿病のリスクが高まります。炎症物質が血糖のコントロールをするインスリンの働きを妨げるためです。
  • 早産、低体重児出産の危険性が高まります。体内の炎症物質がへその緒を介して胎児に影響するためです。
  • 高齢者の方は誤嚥性肺炎のリスクも上がります。
  • 歯周病を治すことは全身の健康に繋がります。

 
 

歯周病の原因は?

  • 歯の表面を触った時についてくる白いもの。これをプラーク(歯垢)と呼びます。このプラークが歯周病の原因です。
  • プラークは食べかすではなく細菌の塊のようなものです。プラーク1mgの中の細菌の数は数十億匹ともいわれており、その種類も様々です。プラークの中では細菌の成熟化が起こり、放っておくとより悪性度の高い細菌が増えていきます。
  • 細菌は様々な酵素や毒素を出し歯茎の炎症が起こします。この細菌を攻撃するために免疫細胞が活性化され、細菌と体の抵抗力との戦いが起こります。この戦いの中で歯を支えている骨が溶けていっていまいます。 
  • プラークが固まって歯に頑丈にこびりついたものを歯石といいます。歯石は細菌の巣となり歯ブラシでのプラークの除去の妨げとなります。

 
 

 プラーク内の細菌が歯周病を引き起こします
 

歯周病の進行

 
 
 

歯肉炎

プラークがたまると歯茎が腫れたり、血が出ます。
歯ブラシに血がついたり、朝起きたら口の中が粘ついたりします。
 

軽度歯周病

歯茎が腫れが大きくなり歯を支えている骨が徐々になくなります。
歯ブラシの血や朝の粘つきが強くなります。口臭が出てきたりもしますが自覚症状が少なく気づかないことも多いです。
  

中等度歯周病

歯周ポケット内に炎症が広がり歯槽骨の破壊がさらに進みます。歯は揺れ始め膿の排出もみられます。硬いものを噛んだ時の違和感が出てきたり、膿のため口臭も出てきます。 
 

重度歯周病

骨が無くなると歯はぐらぐらになり、食べ物をかめなくなります。やがて抜け落ちてしまいます。噛むと痛みが出たり強い口臭に悩まされます。
 
 
 

歯周病は治るのでしょうか

残念ながら多くの場合、歯周病により失った骨を元に戻すことは叶いません。
そのため「歯周治療のゴール」は歯周病の進行を食い止めることととなります。
当院では今ある歯をなるべく長く使って頂くために、今ある歯を歯周病で失わないために歯周治療に力を入れています。
 
 

歯周病を進めないために。

  • 歯周病は細菌の感染症です。大切なのは原因であるプラーク(細菌)の除去です。
  • プラークコントロール(歯磨き)をできるようにすることが大事です。
  • 汚れが貯まる原因となるため、歯石や合っていない被せ物の除去をします。
  • かみ合わせをチェックして力のコントロールをします。
  • 歯ブラシをしやすいようにお口の中の状態を改善します。
  • ご自身の歯ブラシのスキルアップのため歯ブラシのコツをレクチャーします。
  • 問題があれば早めの対応が打てるようメンテナンスが大切です。

 
歯周病治療は二人三脚の治療です。僕ら医療スタッフだけが頑張っても、ご自身のお口を毎日メンテナンスできるのは本人のみです。よく話し合い、我々はともに治してゆく姿勢を大切にしております。双方の治療に対するモチベーションを保ち続けることが大切だと考えています。
 

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